うつ病について
うつ病とは、幅広い年代で発症し、憂うつな気分や落ち込み、あるいは、今まで楽しめていたことができなくなってしまう、などの症状が出現する疾患です。誰でも悲しい出来事があると気持ちが落ち込みますが、原因がはっきりしないのにそのような状態になってしまったり、また問題が解決しても気分が改善しなかったりして、学校や仕事に行けなくなるなどの日常生活や社会生活に大きな影響がでるため、治療が必要になります。うつ病の生涯有病率は5~15%といわれ、男女別にみると女性の方が男性よりも2倍多いと言われています。
うつ病が発症するメカニズムについてはまだわからないことも多いのですが、感情や意欲に関連する脳の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスが乱れてしまっているためと考えられています。
うつ病は気分の落ち込みなどの”抑うつ状態”が主な症状ですが、抑うつ状態はうつ病以外の疾患でもみられます。気になる症状がある場合には、自己判断せず、医療機関に相談をしましょう。
うつ病が発症するメカニズムについてはまだわからないことも多いのですが、感情や意欲に関連する脳の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスが乱れてしまっているためと考えられています。
うつ病は気分の落ち込みなどの”抑うつ状態”が主な症状ですが、抑うつ状態はうつ病以外の疾患でもみられます。気になる症状がある場合には、自己判断せず、医療機関に相談をしましょう。
うつ病の症状について
うつ病の症状は大きく分けて、精神症状と身体症状があります。以下で詳しくみてみましょう。
- こころの変化(精神症状)
- からだの変化(身体症状)
・気分が落ち込む ・やる気が出ない
・ぼーっとしていることが増える
・不安やイライラ ・好きだったことが楽しめなくなる
・集中が続かず、ミスが増える
・自分には価値がない、など悲観的なことばかり考える
・ぼーっとしていることが増える
・不安やイライラ ・好きだったことが楽しめなくなる
・集中が続かず、ミスが増える
・自分には価値がない、など悲観的なことばかり考える
など
・食欲がでない(あるいは過食)
・睡眠障害(不眠あるいは過眠)
・頭痛 ・腰痛 ・胃腸の不調 ・めまいや耳鳴り
・睡眠障害(不眠あるいは過眠)
・頭痛 ・腰痛 ・胃腸の不調 ・めまいや耳鳴り
など
もし上記の症状がいくつか当てはまる場合、うつ病の可能性があるかもしれません。
うつ病の治療について
うつ病の治療は大きく分けて4つの方法が考えられます。
- 休養
- 環境調整
- 薬物治療
- 精神療法
休養はうつ病治療の基本です。こころとからだをしっかりと休ませることで、少しずつエネルギーが回復してきます。
休養には、十分な睡眠とバランスのとれた食事をとることが大切ですが、睡眠障害や食欲不振の症状が強い場合には、主治医に相談しましょう。
また、学校や仕事で受けるストレスを軽減することも重要です。焦らずに休養をとることが回復への早道ですので、主治医の先生に相談し、お休みをもらったり、勤務時間を短くしてもらうなどの環境調整について、ご家族や職場の上司などと相談をしましょう。
うつ病の治療では薬物療法も大切です。うつ病の治療薬としてよく使われるのは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬です。その他、それぞれの方の状態にあわせて、不安が強い場合には抗不安薬、不眠が強い場合には睡眠導入薬、漢方薬などもいっしょに使用されることがあります。
抗うつ薬は、飲み始めてすぐに効果が出てくるわけではありませんので、休養や環境調整を行いながら、焦らずに服用を続けましょう。調子が良くなってきたから、と自己判断で急に服薬をやめると副作用が出ることがありますので、必ず用法容量を守り、お薬の調整は主治医と相談しながら進めましょう。
うつ病と関連する生活上のできごとがある場合には、ストレスを減らす工夫を考えることも大切です。認知行動療法では、日常生活で困ったことが起きた時に、つい悪い方にばかり考えてしまう「考え方のクセ」に気づき、これを変えていく心理療法の一つです。
休養には、十分な睡眠とバランスのとれた食事をとることが大切ですが、睡眠障害や食欲不振の症状が強い場合には、主治医に相談しましょう。
また、学校や仕事で受けるストレスを軽減することも重要です。焦らずに休養をとることが回復への早道ですので、主治医の先生に相談し、お休みをもらったり、勤務時間を短くしてもらうなどの環境調整について、ご家族や職場の上司などと相談をしましょう。
うつ病の治療では薬物療法も大切です。うつ病の治療薬としてよく使われるのは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬です。その他、それぞれの方の状態にあわせて、不安が強い場合には抗不安薬、不眠が強い場合には睡眠導入薬、漢方薬などもいっしょに使用されることがあります。
抗うつ薬は、飲み始めてすぐに効果が出てくるわけではありませんので、休養や環境調整を行いながら、焦らずに服用を続けましょう。調子が良くなってきたから、と自己判断で急に服薬をやめると副作用が出ることがありますので、必ず用法容量を守り、お薬の調整は主治医と相談しながら進めましょう。
うつ病と関連する生活上のできごとがある場合には、ストレスを減らす工夫を考えることも大切です。認知行動療法では、日常生活で困ったことが起きた時に、つい悪い方にばかり考えてしまう「考え方のクセ」に気づき、これを変えていく心理療法の一つです。
家庭でのケア
うつ病の回復には時間がかかることがあります。
身近なご家族としては焦る気持ちになるかもしれませんが、ご本人はそれ以上に焦ってしまっていたり、孤独感を感じていることも少なくありません。うつ病の治療の基本は上記のように休養がとても大切です。そして、ゆっくりと心身を休ませるためには、ご家族の理解が重要です。うつ病について正しい知識を持ち、ご本人が安心して療養に専念できる環境づくりにご協力ください。ご家族の支援が、ご本人にとっても大きな力になります。
うつ状態が強くなると、ご本人はバランスの良い考え方や判断が難しくなってしまう場合があります。再発が疑われるときには、診察にいっしょに同行するなど、主治医との連携を図りましょう。
うつ病では「消えてしまいたい」「死んでしまいたい」という気持ちに強くとらわれてしまうことがあります。これは、ご本人の本来の考えではなく、うつ病の症状ですので、そのような場合にはよく話を聞き、なるべく早く診察を受けるようにしましょう。状態によっては、一時的に入院して環境を変え、お薬の調整などを行い、つらい時期を乗り切ることができますので、主治医に相談をしてください。
身近なご家族としては焦る気持ちになるかもしれませんが、ご本人はそれ以上に焦ってしまっていたり、孤独感を感じていることも少なくありません。うつ病の治療の基本は上記のように休養がとても大切です。そして、ゆっくりと心身を休ませるためには、ご家族の理解が重要です。うつ病について正しい知識を持ち、ご本人が安心して療養に専念できる環境づくりにご協力ください。ご家族の支援が、ご本人にとっても大きな力になります。
うつ状態が強くなると、ご本人はバランスの良い考え方や判断が難しくなってしまう場合があります。再発が疑われるときには、診察にいっしょに同行するなど、主治医との連携を図りましょう。
うつ病では「消えてしまいたい」「死んでしまいたい」という気持ちに強くとらわれてしまうことがあります。これは、ご本人の本来の考えではなく、うつ病の症状ですので、そのような場合にはよく話を聞き、なるべく早く診察を受けるようにしましょう。状態によっては、一時的に入院して環境を変え、お薬の調整などを行い、つらい時期を乗り切ることができますので、主治医に相談をしてください。
うつ病について、もっと詳しく知りたい方は以下のページ(外部リンク)もご参照ください。
【すまいるナビゲーター うつ病】 https://www.smilenavigator.jp/utsu/