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2022/04/29

女性のためのメンタルヘルス 人と話す事が苦手、社交不安

今回の【女性のためのメンタルヘルス】では、「人と話すことが苦手」、「人前で話すことが苦手」など、人と関わる特定の場面(社交場面)が苦手な方、社交不安についてです。


今春に入学あるいは新社会人となられた方々、そして保護者の皆様、おめでとうございます。


新年度が始まり1ヶ月が経とうとしていますが、生活に変化のあった方も多いのではないでしょうか。


朝起きる時間や家を出る時間が変わるなど、生活習慣が変わることへの不安や不慣れさに加えて、なにより人間関係の変化に対する不安がありますよね。


生活習慣の変化は時間とともに慣れることが多く、3ヶ月もすると習慣化してくるとと言われています。


一方で、人間関係はどうでしょうか。


仲良しのお友達や気兼ねなく話せる同僚ができれば、不安が解消されるでしょうし、一方で、新しい環境に溶け込めない、気を許せる人がいない・・・など、なかなか新しい人間関係に馴染めないことも多いのではないかと思います。



こころの病には「特定の社交場面(人と関わる場面)が苦手」という、社交不安症という疾患があります。


具体的には、初めての人と話す時や多くの人の前で話す場面、さらには他愛のない雑談の場面なども含みます。「自分は性格的にずっとそうだけど・・・」と思っていることが多く、それを理由に改めて病院にかかる方は少ないと思います。


社交不安症の方は、社交場面に対する不安や恐怖、人からの否定的な評価を受けることに対する過度な不安や恐怖を感じます。不安な気持ちだけではなく、行動面では、そのような社交場面を回避したり、または強い恐怖や不安を感じながら耐え忍んでいたりします。しかし、そもそも、その感じている不安や恐怖は、現実の危険や社会文化的背景と釣り合わないこともポイントです。


このような不安や恐怖によって、自分がやりたいことができなくなったり、生活に支障をきたしてしまったりしている場合に、社交不安症という診断に該当します。


※社交不安性をベースに、抑うつ気分などが強くなりうつ病を発症する場合や、社交不安症から二次的に抑うつ状態となる場合もあります。


社交不安のある方は、他者から見られる自分へのイメージが極端に低いことが原因となっている場合があります。


典型的な考え方の例として、「自分は上手に話せていなくて、変な話し方だ」とか、「相手に馬鹿だと思われてしまう」、「他人を不快にさせてしまう」、「声が震えているので弱い人と思われてしまう」などです。


そしてそう思わせないように、「安全行動」、つまり、自分を守る行動をとります。


例えば、表情や赤面を見られないように顔を隠しながら話す、アイコンタクトを避けて下を向く、頭の中でセリフをリハーサルする、自分のことについて話すことを避けるように行動する、などが挙げられます。


安全行動は、一見、自分を”守ってくれる”ように思えますが、却って自分を”苦してめている”こともあります。


安全行動がうまく機能しているかどうかを検証する方法は、社交不安を感じる場面で、まずは「意識して安全行動をしてみたとき」の不安を感じてみます。次に、同じような場面で、あえて安全行動をしないで、相手や自分の話しに注目してみます。とはいえ、安全行動をしないことが難しい場合には、代わりに、相手の話を注目する方がやり易いかもしれません。


そしてこれらを比較して、どちらの方が不安が少なかったか、どちらが上手に話せたか、を検証してみるのです。

可能であれば、その場面にいた相手にどうだったかを聞けると良いですね。



このような検証をしてみると、相手は自分が思っているほど、自分のことを変だと思っていないし、気にしていないことが多いことに気付きます。


他には、社交場面で自分がどう見られているかに行きがちな注意を外向きにできるように、注意を能動的にコントロールする「注意シフトのスキル」の習得があります。


もしご自身が、社交場面に不安があるなら、まず、ご自身でその気持ちに気づくこと、そして社交場面では、自分の気持ちや自分がどう思われているかを気にしすぎるのではなく、相手の話に注目するようにしてみてください。


社交場面での心のスキルが、社交不安を抱えている人たちがもっと「ありのままの自分」でいられるようにするために、用いられればと願っています。

ご自身で対処が難しいと感じる時はカウンセリングにご相談くださいね。
お母様方は、こころのホームクリニック世田谷のお母さんのためのカウンセリングでお待ちしております。

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