2023/03/24
学校に行きたくない!と子どもが言う時の対応の仕方【登校しぶり】【声かけ】
このブログでは、公認心理士から、皆さんにお役に立てる事をお伝えできたらと思っています。ご参考になれば幸いです。
今回は学校に行きたくない!と子どもが言う時の対応の方法を心理師ママの視点からお伝えします。
✔️学校に行きたくないと言われたら
朝、学校に行きたくないと言われたたら、動揺しますよね。
それを聞いたとき、親はどんなことを考えるでしょうか。
自分も仕事に行かないといけないのに、用事があるのに、困ったわ、、、。
学校に行かずに勉強は大丈夫かしら、、、。
お友達と何かあったのかしら、、、。
これからずっと学校に行かなくなったらどうしよう。
子供が学校に行かないと、親自身が困ってしまうのです。
こんな気持ちがあるからこそ、「学校に行ってほしい」という考えが強くなります。
すると親として、子供の「学校へ行きたくない」という考えをなんとか変えて欲しくて、
「嫌なことはどこにでもあるから」「行ったら楽しいかもよ」などと、
子供にとって良かれと思ってですが、ついつい子供の気持ちを否定する言葉がけをしてしまいがちです。
✔️親の対応へのヒント
子供が学校に行きたくない、と言い出したときには、まず気持ちと考えを聞くことが大切です。
子供の気持ちを否定しないことをお勧めします。
子供が「学校に行きたくない」と言うときには、
何か親に伝えたいメッセージがあるのだと捉え、まずは子供の話をよく聞きましょう。
母:そっかぁ、学校に行きたくないんだね。そういう気持ちの時もあるよね。ママもそういう時あったなぁ。(共感)
今はなんで行きたくないの?
まずは、子供の気持ちに共感しながら、話を聞いてみましょう。
子供の気持ちがとても疲れてしまっているときには、一旦、学校を休んで、元気をチャージすることも大切です。
元気をチャージできると、自宅での生活がだんだんつまらなくなってきて、また学校に行きたいと自然に思うようになることがあります。
具体的に、学校で困っていることがある場合があります。
・嫌なことを言う、クラスメイトがいる
・友達とけんかをしてしまった
・仲間はずれにされている感じがする
・先生にきつくしかられた
・体調が悪い
困っていることを具体的に聞いていきましょう。
そんなときには、セルフモニタリングのスキルが使えます。
親に話すことで、気持ちが整理でき、「学校に行って、頑張ろう」という気持ちになることもあります。
親から学校の先生に相談することが必要な時もあるでしょう。
その際には、子供に「先生に相談するね」と伝えましょう。
「この問題は、先生に話しといたほうがいいと思うから、お母さんから話すね」と。
ただ、「学校の先生には話さないで」と子供が話す場合には、子供がどうして話してほしくないと思うのか、よく話を聞きましょう。
先生に相談するメリットを子供に伝えることも大事です。
先生に相談することで、子供を助けることができる場合もたくさんあります。
どうしても話さないでほしいという場合は、少し様子を見ていくのもいいかもしれません。
ただし、子供たちの安全に関わることなど、特に急ぐことであれば、子どもに内緒でも先生に伝えなければならないこともあるかもしれません。
問題解決法のスキルを使い、自分でできそうなことを一緒に考えて、「今度はどんなことができそう?」「こんなときはどうしたらいいか」と具体的に一緒に作戦を考えられるといいですね。
✔️まとめ
子供が「学校に行きたくない」と言ったら、誰だって、少しは動揺をしますよね。
まずは、親である自分の考えに気づき、それが決めつけだったり、白黒思考(認知の歪み)になってたりしないか確認し、心を落ち着けましょう。
そして、子供の気持ちをよく聞き、今、何が子供にとって必要かを、子供と一緒に考えていくことが大切だと思っています。
子供は、少しずつ成長していきます。
私は親として、子供の力を信じて、子供にとって一番の理解者であり、支援者でありたいと願っています。
そのために、学校や家の外で頑張る子どもたちにとって、家庭が居心地がよい場となるよう心がけています(と同時に訓練の場でもありますので、バランスが大切ですよね)。
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