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2022/12/15

辛いときの考え方の癖 相手が許せない【認知再構成法】【認知のゆがみ】【夫婦関係の改善】



このブログでは、助産師、精神科ナースを経て、公認心理士から、皆さんにお役に立てる事をお伝えできたらと思っています。ご参考になれば幸いです。

今回は、つらいときの考え方のクセや許せない相手や家族間で起きやすい「考え方の傾向」についてお伝えしたいと思います。

ご自身の「考え方の傾向」について知ることができると、その時に浮かんだ「自分の考え」が本当にバランスの良い考え方なのかどうかを検証し、情報を集め、「つらい時の考えのクセ」に気づきやすくなります。
【認知再構成法】【認知のゆがみ】【夫婦関係の改善】


✔️つらいときの考え方のクセとは

体調が悪い、物事がうまく行かない、とにかくつらい時、「最悪の事態」を想像して悪い方に考えてしまいがちですが、これは私たちが本能的に自分を守ろうとするためでもあります。
しかし、悪い方に考えてばかりいると、気分も最悪になり、ますます落ち込んだり、悲しくなったりしてしまいます。

つらい時に、だれでもおちいりやすい考え方の”クセ”をみてみましょう。

・レッテル貼り
「〇〇に違いない!」という決めつけ

例:職場で挨拶をしたのに、挨拶を返してくれなかった。
  →私は嫌われているに違いない。
本当は忙しくて、または、聞こえなくて挨拶を返せなかっただけなのかもしれません。

・一般化
「きっと、こうなるに決まっている。いつも〇〇になってしまう。」
一つのことを、まるでいつも起こるかのように考えること

例:寝坊をして、準備ができず、忘れ物をしてしまった。
  →私は何をやってもダメだなぁ。
忘れ物をしたとしても、それは毎日のことではないのでは?
仕事でお礼を言われたこともある、私はそんなにダメなところばかりではないかも。

・関連付け
「こうなったのは、私のせいだ・・・」「うまくいかないのは、全部あの人のせい」
関係ないことも、あたかも関係のあるように考えてしまうこと

例:帰宅した夫の機嫌が悪い
  →私のことを嫌いだから、夫は機嫌が悪いのだ。
会社で忙しかった、今日は何か嫌なことがあったのかもしれないですね。

・べき思考
「○○しなくてはならない」と自分に対して、相手に対して、決めつけること

例:夫の靴下が脱ぎっぱなし
  →なんで靴下をこんなところに置いておくの!靴下は脱いだら片付ける(べき)!私に対する嫌がらせ(関連付け)?
片付けないのはいつものことではないし、今日は特別に疲れているのかも。

・白黒思考
白か黒か、良いか悪いか。やるからには完璧にやならいと意味がない、などの考え方

例:子供が言うことを聞かず、泣きわめいている。
  →私は子育てに失敗してしまった。
言うことを聞かないこともあるけど、成長していって、これから良くなっていくかも。
それに、子供にも別にいいところがあるよね



✔️まとめ

考え方のクセは人それぞれです。
その時々に自然に湧き上がる考えや思いなので、そう思ってしまうこと自体はダメではありません。
まずは、そんな自分の考え方のクセに気づき、そのまま受け止めることです。

自分の考え方の癖に気づいたら、その考えが本当にバランスの良い考えなのか、他に別の考え方はないか、一度立ち止まってみましょう。
そして、その状況を思い出し、見落としていることはないか、情報収集をしてみましょう。
これが、心のスキルのひとつ、「認知再構成法」です。
「〇〇と思うけど、△△という考えもあるなぁ。その時、私は嫌だった、傷ついていたんだなぁ」とその時の自分の考えや感情を受け止め、考えの幅をひろげられるといいですね。

ご自身では対応が難しいと感じる時は、お気軽にカウンセラーまでご相談ください。
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